バランス

みなさんこんにちは。
企画・広報部のPT米田です。

今回のはバランスについてご紹介します。

皆さんもバランスと言う言葉は身の回りの生活や社会的場面で度々耳すると思います。
一般的な意味合いとしては「平衡」「調和」「平均」などなど…。
さまざまな場面で使用されていますよね。

身体的なバランスとは、、、
バランス能力とは、静止姿勢または動的動作中の姿勢を任意の状態に保つ、また不安定な姿勢から速やかに回復させる能力です。
スポーツ選手においても適切な姿勢を保つ能力は、競技力における重要なボディコントロール能力のひとつとなり、高齢者においてはしっかりと「立つ」「歩く」生活機能上の重要な要素になります。
特に転倒の予防という点においても重要になります。

姿勢の保持は、視覚情報体性感覚情報(筋・腱・関節からの情報、足裏等の圧感覚情報など)・前庭系の情報(内耳の三半器官)などを基に脳が中枢処理を行ない、出された司令を骨格筋が実行することでなされます。
これらの総合的な機能がバランス能力に関わっています。

さて、ここで問題です。

ではなぜ高齢になるとバランス能力が低下するのでしょうか?

先ほどの出ました「視覚情報」「体性感覚情報」「前庭系の情報」「骨格筋」に絞ってバランスとの関連性を解説いたします。

①視覚情報とバランス
そもそも視覚は視力(物の形を見分ける能力)、視野(視界を広く見る能力)、光覚(光を感じる能力)、両眼視(両眼で立体的に物を見る能力)、色覚(色を見分ける能力)、調節力(遠方から近い物までを見るための調節をする能力)などを含みます。
我々は閉眼(目を閉じている状態)で立っているときは、開眼(目を開けている状態)で立っている時よりも姿勢の動揺が大きくなりますよね。
この単純な事実からもわかるように視覚情報は私たちの立位バランスを保持する上で重要な役割を果たしているのです。
加齢と共に視力が低下し、見えないことによる恐怖心が出現します。
それが次第に増大し転倒したり、活動量の低下に繋がります。

②体性感覚情報とバランス
体性感覚は「表在感覚」「深部感覚」に分けられ、それぞれが姿勢バランス制御に重要な働きを有しています。
表在感覚における触覚・圧覚は、床面の情報を中枢神経系に伝達し、安定して荷重できるか判断すること、床反力を利用して能動的に重心移動を制御すること、足部において自らの重心移動を知覚することなどの役割を果しています。
加齢と共に足が浮腫んだり冷えたりすると、これらの感覚が低下しバランス不良に繋がります。

③前庭系の情報とバランス
耳の奥には、聴覚のための蝸牛以外に、3つの輪のようになっている三半規管と耳石を含む前庭という感覚器があります。
これらの感覚器が重力や加速、回転などを感知し平衡機能を保っています。
加齢と共に神経伝導速度が低下すると、これらの感度も低下し、体の傾きを感じるのが鈍くなります。

④骨格筋とバランス
骨格筋は骨や皮膚、他の骨格筋に付着して、関節や脊柱などの骨格を動かす働きをしています。
その他にも、重力に抗して姿勢を保つこと、筋収縮を行うことによってエネルギーをつくりだすこと、内臓を保護することなどの働きをしています。
人間の基本的な動きの根幹を担っているといっても過言ではありません。
加齢と共に筋力は衰えますので、身体を支える力が弱くなります。

人間は、この4つの機能によって複合的にバランス機能を作り出しています。
そしてこれらの機能によって、人間は無意識にイスから立ち上がったり、歩いたり、立ち止まったりしています。

今回はここまで。

次回は、歩行についてバランス機能を交えて説明したいと思います。

 

 

 

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