みなさんこんにちは。
開発担当の森亮一です。
今回は巻き爪のお話です。
みなさんも巻き爪をご存知かと思いますが、足の爪が内側にロールしてくるやつですね。
年齢ととも爪の質も変化するので、高齢者ほど巻き爪の傾向が出てきます。
爪の先の横方向からの圧迫や、指をしっかり床に接地しない(浮き指)癖などが原因と言われています。
例えば、窮屈な靴を履くと爪が横から圧迫されるので、徐々に先が曲がってきます。
もう一つは、姿勢の問題や歩き方の癖で指先をあまり床に着けずに歩く人がいるのですが、そうなると爪を押し広げる力が働かず徐々に曲がってきます。
爪というのは、指先を常に足裏側から押し上げる(下向きに圧迫する)ことで両端が持ち上げられ、キレイな爪の形が保たれているんですね。
さて、これをどうやって元の爪の状態に戻すのか?
簡単な方法としては、横方向から圧迫されないようにテーピング等で保護する方法がありますが、これですぐに巻いた爪が戻に戻るわけではありません。
ですので最近は金属のワイヤーやプレートで強制的に元に戻す方法が一般的になりつつあります。
爪が巻いていること自体は病気ではありませんので、治療も保険適応になるものとならないものがあります。
一部が皮膚に食い込んで炎症を起こした場合は、陥入爪といって保険適応になりますが、巻いた爪を元に戻すことは、一重まぶたを二重にすることと変わりないので基本的には保険適応になりません。
炎症が強く痛みがあることで、その部分の爪を局所麻酔してカットしたり、腫れてコブの様な不良肉芽(ふりょうにくげ)と呼ばれる部分を除去することが治療となります。
巻き爪を元に戻すワイヤーやプレートはネットでも販売されていて、説明書を見れば自分でも出来ますが、やはりコツがあるので病院でやってもらう方が良いと思います。
陥入爪の治療も含めて私のクリニックでもやっていますが、担当科は皮膚科・形成外科・整形外科・一般外科になります。
気になる方はまず皮膚科でご相談ください。
以上、巻き爪のお話でした。