変形性膝関節症

みなさんこんにちは。
企画・広報部の米田裕貴(よねだゆうき)です。

今回は、高齢者に多い変形性膝関節症について話していこうと思います。

変形性膝関節症は、45歳ごろより徐々に増加し、60歳以上の約50%が罹患しており、男女比は1:4で女性に多く発生します。

病理学的には「関節軟骨の変性に伴う摩耗、軟骨下骨組織の硬化、骨棘形成、および骨嚢腫が特徴とされ、しばしば反応性の滑膜炎を生じ、滑膜・関節包は肥厚し、軽度または中等度の関節水腫が持続することがある」と言われています。

原因によって一次性(特発性)と二次性に分けられ、一次性は原因が明らかでないもので、二次性は外傷、炎症性疾患、代謝疾患、骨系統疾患などに続発するものです。

発症は単一の原因によらず、加齢・荷重などの機械的要因、全身的遺伝的要因、軟骨および関節組織内の要因などが関与するといわれています。

臨床症状としては、関節裂隙部の自発痛や圧痛、可動域制限(特に屈曲拘縮)、内・外反変形、動揺性、関節水腫、大腿四頭筋の筋萎縮を認めます。

初発症状としては、立ち上がり時や歩き始めの時など、動作を開始するときの膝内側部の疼痛の訴えが多く、関節裂隙部の圧痛が出現します。

刺激性または反応性の滑膜炎を合併すると関節水腫が現れ、これによる筋の反射性拘縮や慢性疼痛が続き、筋萎縮が生じていきます。

そして軟骨の損傷とともに可動域制限や内・外反変形が出現し、歩行時の側方動揺性(膝の不安定性)などが起こってくるのが特徴です。

日常生活で心がける5つのポイント
①体重管理
②杖や手すりを使用する
③適度な運動(ストレッチや膝周囲の筋トレ)
④冷やす、温める(腫れている時は冷やし、慢性的な痛みは温める)
⑤サポーターの使用

①体重管理
体重増加は膝に大きな負担となります。
1kgの増量で、歩く時に3kg以上の負担がかかります。
<適正体重の算出方法>
*適正体重=(身長m)×(身長m)×22
*BMI=体重kg÷(身長m)×(身長m)  ※正常範囲:18.5〜25未満

②杖や手すりを使用する
痛みのある膝と反対側に支持物があると効果的です。

 

③適度な運動(ストレッチや膝周囲の筋トレ)
ストレッチとしては
ふくらはぎを伸ばすストレッチ
太ももの裏を伸ばすストレッチ
膝の前を伸ばすストレッチ などがあります。
膝周囲の筋トレとしては・・・
床の上で足を伸ばした状態で膝の裏に丸めたタオル入れ、膝裏でタオルを潰すように膝に力を入れる。
椅子に座った状態で太ももの内側にボールを挟み、ボールを潰すように膝の内側に力を入れる。
ニートレくんを使用した正しい膝の運動。
・・・などがあります。

④冷やす、温める(腫れている時は冷やし、慢性的な痛みは温める)
膝が腫れ、熱を持っている場合は冷やします。この時注意するのは時間です。冷やしている際に心地よいと感じる場合は良いですが、心地よさが無くなった場合はやめましょう。却って血流が悪くなったり、筋肉がこわばったりする場合があります。
また慢性的な痛みに関しては温めるのが有効です。
湯船に浸かり膝の周囲をマッサージをするとより筋肉や脂肪組織が解れ、血流が改善し緩和に繋がります。

⑤サポーターの使用
医療用の膝サポーターは関節を支えるので歩くときに安定感が増します。
またウール製のものは保温効果もあるので痛みが和らぎます。

膝の知識をつけて予防を‼︎

以上、変形性膝関節症についてでした。

 

 

 

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