ネックオアシスの使い方

みなさんこんにちは。
開発担当の森亮一です。

頸椎専用パッド「ネックオアシス」をご愛用の皆さま。
いつも大変ありがとうございます。

肩こりや猫背が気になる人の「ネックオアシス」ですが、時々「これってどう使えばいいの?」という質問があります。

そこで今回は「ネックオアシスの使い方・おさらい編」をお話したいと思います。

人間の首の骨(頸椎)は、椎体というダルマ落としの積み木のような骨が、前方に少しだけカーブを描きながら並んでいます。

これを頸椎の「生理的前弯」といいます。

頸椎は、この前弯を保ちながら頭を支えているのですが、その周囲の筋肉は、頭部の重さに比べてとても貧弱です。

特に現代人は、狩猟や農耕が中心だった時代の人に比べ、頭を前後左右に揺さぶることがほとんど無いので余計に弱くなりました。

更にどんどん脳が発達して頭の重量が増えたので、もう頭が重くてしょうがありません。

その結果、頭を支えきれなくなって「肩こり」と「猫背」が誕生しました。

そして、約20年前にスマホも登場し「ストレートネック」という言葉も出てきて、肩こり人口が更に増加しています。

肩こりを改善するには、一時的な方法を繰り返して長期的な効果に繋げるやり方と、初めから長期的にコツコツと積み上げて改善させるやり方の2種類あります。

整体やマッサージは前者で、筋トレやリハビリは後者、ネックオアシスはその中間になります。

 

さてここからが本題です。

ネックオアシスの基本的な使い方は枕と同じですが、横向きではなく仰向け(上向き)で使用します。

仰向けで使用することで、頸椎の生理的前弯を再現することが出来るのです。

 

場所はベッドの上でも構いませんが、丸くなった背中を伸ばす必要もあるので、背中の下は柔らかすぎない方が良いと思います。

そして、首の後ろにネックオアシスを置いて高さを調整します。

 

一番下は台形のクッションで、その上に重なる平たいクッションで高さを調整しますが、基本的には2枚でちょうど良いように設計されています。

少し体が大きめの人は、寝た時にクッションが沈んでしまうので、平たいクッションを3枚重ねると良いと思います。

この「ちょうど良い高さ」が分からない人もいると思いますが、

ちょうど良い高さとは、全身の力を抜いた時に、

①顔がまっすぐ天井を向いている。
②アゴが下がらず息苦しくない。
③逆に首を持ち上げすぎて反っていない。

の3つがポイントになります。

(寝てから左右にゆっくり頭を傾けると、首の後ろ部分の力が抜けているかどうか分かりやすいです。)

 

平たいクッションの枚数が決まったら、そのまま膝を立てて静かに目をつむります。

両手は胸・お腹・体の両側のどこでも構いません。

そして鼻で呼吸しながら、体の前面(つまり上)に重力を感じながら力を抜いていきます。

 

力が抜けていく順番は、まず手足(体の末梢)の方から力が抜けていき、首は最後に抜けます。

個人差はありますが、首の力が抜けるのに最短でも5分程度はかかると思いますので、猫背の人が背中まで伸ばすにはそれ以上の時間がかかります。

 

私の場合は猫背の改善目的で、今でもフローリングにトレーニング用マットを敷いて使っていますが、使い始めの頃は背中が伸びていく時にコキコキっと鳴っていました(笑)

 

全身の力を抜いた状態で10分以上そのままでいます。

首の力が抜けると気分も落ち着くので、その間に眠ってしまう場合もありますが、出来るだけその時の頭から腰までの感覚を覚えておきます。

これを毎回繰り返すことで、徐々に正しい姿勢をキープ出来るようになります。

 

たった10分間だけですが、ひと眠りした後のような爽快感があるので、肩こりがなくても疲れが溜まっている時に使うとスッキリすると思います。

ということで、今回は「ネックオアシスの使い方」をお話しましたが、やはり実際に使ってみないと分からないと思いますので、本社では体験会も実施しております。

ご購入をお考えのお客様だけでなく、ネックオアシスの販売をお考えのディーラー様も、是非一度ご体験いただければと思います。

 

「ネックオアシス」は小さくて軽いので持ち運びも簡単。

旅のお供にも「ネックオアシス」をどうぞよろしくお願いいたします。

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