足首の捻挫

みなさんこんにちは。
開発担当の森亮一です。

今回は「足首を捻挫したらどうすれば良いか?」のお話です。

みなさんも一度は足首を捻挫したことがあると思いますが、いつもどう対処されていますか?
だいたい「シップを貼ってる」という人が多いと思います。

これはこれで間違いではないのですが、実は捻挫をした時の治療は固定なのです。

もっと厳密に言えば、捻挫をした直後は流水や氷嚢(保冷材など)で冷やし、軽く圧迫するように固定してしばらく足を上げておくのがベストです。

シップでも、昔からある少し分厚いシップは、柔らかい部分に水分が含まれているので、その水分が気化するときに少しだけ温度が下がりますが、水で冷やすほどではありません。
ですので、シップを貼ってるからといって冷やしてることにはならないのです。
(ちなみに温シップも同じで、温シップをコップに貼っても中に入ってる液体の温度は上がりません。あくまで温シップは温かい感じがするだけでカイロのように熱くはなりません)

前回もお伝えしたように、関節周囲の炎症には、冷却・圧迫・そして固定です。

病院には固定用の材料(サポーター、バンド、テープ、包帯、ギプスなど)が豊富にありますが、外出中や自宅で捻挫してしまって、すぐに病院に行けない場合は、段ボールなどを使った固定がオススメです。

段ボールで約20~30cmの雨樋のような形のものを作り、そこへ足をはめてテープで固定します。
段ボールは丈夫なので、骨折でもこの方法で十分です。

そして、次に重要なのが固定する期間です。

少し腫れた程度の捻挫であれば、固定期間は1週間もあれば十分ですが、骨折を疑うほどの腫れがある場合は、さらに固定期間は延びます。
しかし、痛みが続くからと言ってあまり長い間固定してしまうと、今度は関節が固まってしまいます。

その時の状態によって固定期間が決まるので、決して捻挫を侮らず、やはり専門医に相談するのが良いでしょう。
特に内出血があって腫れも強いときは、骨折している可能性が高いので、整形外科では必ずレントゲンで確認します。

結構痛いのに骨折がない場合や、痛くないのに折れてる場合もあるので、整形外科医でも意外と慎重に診断するんですよ。

足首を捻ったら、まずよく冷やし、軽く固定して翌日には病院で診てもらうという流れを覚えておくと良いです。

以上、簡単なようで難しい足首の捻挫のお話でした。

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