学会でのお話②

私の感想はさておき、この謎のウイルスと日本はどう戦ってきたかというお話ですが、どの世界でも「謎」が出てくると学者は必ず「仮説」を立てます。
私が「新型コロナ」という言葉を初めて聞いた時の仮説は「トヨタの新しいクルマ?」でした。(苦笑)

日本で新型コロナが発生したのが2020年1月ですが、それから日本の専門家たちが感染者を約7か月間調査した結果、16000例のうち76.7%は二次感染(次の人への感染)していなかったそうです。
つまり、発症した人と接触したにもかかわらず、ほとんどの人が感染していなかったというのです。

ん~? 思てたのと違う…。

という訳で、そこから専門家たちが出した仮説は、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザなどの一般的な感染症のように、感染者1人から2人へ、2人から3人へと確実に拡大するのではなく、特定の感染者が特定の環境(条件)で爆発的に感染させるというものでした。

これがいわゆるクラスターで、そこから出た対策が三・密」でした。

もちろん感染症なので、近くにいればうつるのは当然ですが、うつり方が独特ですね。

マスクをして他人から一定の距離さえ守れば、同じ職場の人がコロナになっても全然大丈夫でした。

しかも、ウイルスがまだ体に残っているのにもかかわらず、数日後にはほとんど感染しなくなるというのも不思議ですね。
(続く…)

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